アスベスト除去工事施工事例Asbestos removal work construction example
特定建築材料(アスベスト)の中で、吹付け材の除去は大半が掻き落としにより行われ、作業手順もおよそ確立されていますが、断熱材・保温材・耐火被覆材を除去する場合や、特定建築材料(アスベスト)を囲い込み及び封じ込め処理する場合については、建材の使用状況や形状に応じた多様な方法を実施しています。
●発じん性/著しく高い
●使用箇所/壁、天井、鉄骨
●使用目的/防火・耐火、吸音性などの確保
建築物に、アスベストとセメントを混合した状態で吹き付けられており、固まると綿のような状態になります。アスベストの濃度が非常に高く、撤去する際に大量に粉末が周囲に飛散します。
BEFORE
WORKING
AFTER
●発じん性/高い
●使用箇所/煙突
●使用目的/断熱
煙突用断熱材は、煙突の構造体であるコンクリートを熱から守っています。特にカポスタックはシェアが80%以上だったと推定され、比重が0.2程度と低く水ガラスで固めたものなので、アスベストが飛散しやすいです。
BEFORE
WORKING
AFTER
●発じん性/高い
●使用箇所/ボイラー、化学プラント、焼却炉、ダクト、配管の曲線部
●使用目的/保温
石綿含有保温材は、壁や天井にこびり付いている訳ではない上に、シート状に巻き付けられているため、レベル1に比べると飛散性は下がりますが、危険であることには代わりがないため、高い注意が必要です。
ダクト
配管の曲線部
配管のフランジ
●発じん性/比較的低い
●使用箇所/鉄筋コンクリート造、外壁部分
●使用目的/吹付石綿の代わりとして耐火性能の確保、化粧目的
石綿含有仕上塗材は、塗材がセメントや合成樹脂などの結合材で固められています。除去等に係る同等以上の効果を有する措置と十分な湿潤化と飛散対策を行えばレベル3対応の施工が可能です。今後レベル1対応になる可能性が高いです。
BEFORE
WORKING
AFTER